平壌の地下道照明事情

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2007年3月6日〜15日、朝鮮を訪問した。今回は時間に若干余裕があったので、時々散歩をする機会があった。散歩といっても、ホテルの周りを歩いたり、夕食を食べにホテルを抜け出したり、訪問先からホテルまで歩いて帰ったりするだけなので、長くても1時間ほどの行程だ。

今回、平壌の街を歩いて感じたのは、街の雰囲気が何となく明るいということだった。街を行き交う人々の服は毎年カラフルになってきてはいるが、冬の間は地味なジャンパーやコートの色に支配されるので、それほど色彩を感じることはない。しかし、よく見てみると人々のジャンパーやコートが小ぎれいなことに気がついた。

今回の新発見は、地下道の中にあった。平壌の中心街の道は自動車優先で、横断歩道はほとんどなく、地下道を利用するようになっている(そういえば、1980年代までのソウルもそうだった)。これに違反すると、近くで交通整理をしている警官に警笛で注意されることになる(それでも渡る人は皆無ではない。「タルリギ(走ること)」という言葉で表現される違法横断行為は、特に警官がいない場所や時間、中心街を外れたところで多く見られる)

この地下道は、ついこの間まで電力事情が悪いこともあって、真っ暗なままであった。本当に真っ暗なので、夜などは人にぶつからないように気をつけなければならなかった。しかし、最近になって、電力不足の平壌に救世主がやってきた。それは、白色発光ダイオードだ。

subway_led.jpg

平壌市の中心部の地下道の照明はほとんどが白色発光ダイオードを利用した照明に変わっていた。白色発光ダイオードは消費電力が少ないので、夜中じゅうつけていてもそれほど電力を消費しないという利点がある。統一通り市場でも白色発光ダイオードは売られていて、1つ200ウォン(実勢レートで8.25円)だった。

電力が足りないというハンデを、ハイテク(というほどのことではないかもしれないけれど)でカバーしようという作戦、実際に夜出かけてみると、地下道の中は明るく(外が暗いのでよけい明るく感じる)、歩くのに何ら不自由はなかった。朝鮮の報道では、いろいろな変化が起こっていると報じられていたが、何気ないところでその変化を目にすることができた。

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コメント(2)

お帰りなさい。学会か何かで訪問されたんですか?いろいろなところで少しずつ変化していっていると聞いています。また記事を楽しみにしています。

学術交流で訪問してきました。昨年3月の訪問時と比べて、いろいろなところで変わってきました。ちょこちょこ更新していきますので、楽しみにしていて下さい。

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