2007年3月6日~15日まで訪朝した。今回の滞在で感じたのは、平壌の夜が明るくなってきているということだった。2005年~06年にかけて、平壌では白熱電球を電球口金で利用できる蛍光灯(コンパクト型というそうだ)に交換する動きが加速化した。2006年3月に訪朝したときには、場所によって異なるが、夜景を見ると白熱電球と蛍光灯が半々くらいであったが、今回はほぼ100%蛍光灯になっていた。
中国でよく利用されているカード型積算電力計の導入が進められており、経済学者とのインタビューでは、1戸あたり月200~300KWhの電力使用基準が定められているとのことだった。
電力事情は徐々によくなってきてはいるが、電力の品質という点ではまだ問題があるようだ。朝鮮の電力は220V 60Hzのはずであるが、今回宿泊した高麗ホテルでさえ、電圧は190V前後、周波数の変動も激しかった。また、市内では配電設備の問題なのか、数分間の停電がよく起こる。
それでも、一般の電気製品は問題なく使用できるようで(コンピュータには電圧安定装置や無停電電源装置が必須だが)、現地の人々の実感としては、電力事情がかなりよくなってきていると感じているようだった。
記事を読むとかなり改善されていっているみたいですね。70年代後期には、あと十年で日本に追いつくといっていましたが・・・
はやく経済が改善され、人民が豊かに暮らせることを願います。
記事の内容とは関係ない質問ですが、韓米FTAについての意見を聞かせていただけないでしょうか?
私の友人たちの間でも意見が分かれています。
私は反対していまが、ただ、いまの状況を見ると締結されるみたいです。
それならば、締結によって被害を受ける人たちの対策を考えるべきではないかと思っています。
どん底からの回復、という視点から見れば、かなり改善したと思います。
今後、経済を発展させていくためには、国内の力だけでなく、外国からの投資の受け入れや外貨を稼ぐための産業の育成、経済システムの変更に伴う社会変動のショックを和らげる政策など、解決しなければならない問題がたくさんあるように思います。
お答えありがとうこざいました。
改善されるまでは、まだまだ遠いみたいですね。
二番目の韓米FTAに関する質問は私です。手違いで匿名になってしまいました。失礼しました。
韓米FTAの交渉が妥結しましたね。韓国では盧武鉉大統領の支持率が10%も上がりました。
韓国がこれから生きて行くには、FTAを起爆剤に産業の生産性向上を図らなければならない、という覚悟があるためだと思います。
締結により被害を受ける人は確実に存在しますが、すぐにその産業がなくなるわけではなく、10年単位で産業再編が進んでいくのだと思います。
逆に、アジアの中で、資本主義経済という経済体制と民主主義という政治体制を共有し、かつ文化的・社会的な同質性が高い日韓のFTAが、韓米FTAよりも先に交渉を開始しながら進まなかったということが残念です。
韓米FTAをはじめ、最近のFTAにはさまざまな例外措置が取り入れられており、経済的な効果も大きいですが、締結する国々が協力関係を再確認する、という政治的な意味も大きいと思います。当分の間、韓国はアメリカとの経済関係を重視するということを宣言した、ということが言えるのではないかと思います。