2007年3月6日〜15日、朝鮮を訪問した。
今回の訪朝で、目に付いたのが、食品類に国産(朝鮮産)品が増加していることだった。
上の写真は、高麗ホテルの売店で売られている菓子類だが、みな国産品だった。もちろん、国産品といっても、外国との合弁企業や外国から投資を受けている合作企業の製品も多い。隣の棚には、中国製の菓子類も置かれていた。以前は中国製と日本製(もっと前は日本製が多かった)が主だったのに比べると、国産品が増えていた。
一般の商店でも、国産の食品類が増えているようだ。ここに写っているのは、高麗ホテルの斜め前の簡易商店のものだが、国産の冷麺やラーメン、パンなどが売られていた。値段は自由価格なので、高めだった。まだ物が足りないので、国営商店で安く売られている物(配給)と、自由価格で売られている物の間には差があるのが現実だ。
経済学者とのインタビューによると、朝鮮では平壌だけでなく、全国的に基礎食料品(味噌、醤油、コチュジャン、食用油など)の国産化を進めているとのことだった。ここ4〜5年ほどの間に、中国から朝鮮に入ってきた食料品は、値段は安い(でも朝鮮では中国での値段に比べて高く売られていた)が質の悪い物が多かったために、朝鮮の人々の間での評判はあまりよくない。毎日食べる食品だけに、安心して食べることができるものが求められているようだ。
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