最終改訂 2000/9/29 [誤字脱字の訂正]
この香港紀行文は,私が1997年6月29日から7月2日まで,香港返還をはさんだ時期に香港・中国珠海に行ったときの訪問記です。
関西空港からエア・インディア319便で香港へ向かう。出発前に空港にあるKYKというトンカツ屋さんでカツサンドをテイクアウトしてラウンジで食べる。飛行機の中に持ち込みたかったが,インドの飛行機に豚肉を持ち込むのはちょっと。
香港啓徳空港にはほぼ定刻に到着。啓徳空港の到着はいつもバスなので,暑い。キャセイパシフィックの地上係員に先導されてターミナルへ。
(左:地上係員 右:ターミナル内の看板)
空港からは,空港バスで香港島にある,マカオフェリーターミナルへ。途中,香港島には香港返還を祝う大きな看板があった。
(左:セントラルの看板 右:皇后広場だったかな?イギリスの国旗に注目)
マカオフェリーターミナルからジェットフォイルにのって1時間。マカオに到着。友人が出迎え。そのままヤオハンに行ってポルトガルワインを買う。ついでにチーズも。その後,タクシーで国境へ。マカオは1999年に返還されるので,当分はこのまま。中国側に入り,珠海経済特区専用ビザを取る。誰もいなかったので所要時間5分。代金100香港ドル也。イミグレーションを通って,中国にはいる。スーツケースを持っていたので,税関の係員に手招きされ,検査を受ける。
(珠海のビザオフィス)
その後,友人と一緒に市内の四川料理店へ行き,夕食。私の好物の蒜泥白肉を食べる。その他,いろいろと食べた。本日のメニューは下の写真のとおり。
夕食のあとは,マッサージに行く。1時間88元。高い。でも,肩こりがずいぶんと治った。お兄さんはずいぶん力を入れていたが,それでも翌日筋肉痛にはならなかった。さすがプロ。その後は,友人宅でテレビ鑑賞をしながら,ワインを楽しむ。古いワインだったので,若干かび臭かった。若いワインしか飲んだことがなかったので,その違いに少し戸惑う。(いつもはカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニョンだから)それから,ライチーもいただく。このライチーがとてもおいしかった。さすが亜熱帯。でも,中国産かどうか知らないけれど。
(左:飲んだワインの瓶 右:ライチー)
この日は電子メールを友人のコンピューターを使って読ませてもらったあと,マッサージのせいか疲れがでてきてぐったりとなる。おやすみなさい。
この日は昼過ぎまで寝ていた。友人は朝7時過ぎに出勤なのに。お腹が空いたので,とりあえず百貨店に向かう。(珠海の九洲城)友人が滞在しているコンドミニアムの敷地の中にも香港返還を祝うのぼりがあった。バスに乗って5分で百貨店の前につく。冷房車なので2元。非冷房車は1元なのに。百貨店の前では香港返還を祝う大看板の仕上げ作業中。
(上左:コンドミニアムの敷地内にあるのぼり。 上右:百貨店前の大看板 下:右の続き)
百貨店にあるポッカコーヒーショップで香港ドル建ての豪華な食事を終えたあと(値段だけは豪華。日本円換算で1000円位する。中身は300円分くらいなのに),百貨店の中をぶらぶら。紙製品コーナーでファイルを買う。それから食品売場でお茶を購入。その後,新華書店へ。珠海の新華書店は収穫が少ない。何冊か本を買ったが,あまりぱっとしたものはなかった。
夕方に友人と待ち合わせ,港へ。香港行きの最終の水中翼船に乗る。テレビが取材に来ていた。香港に到着したときにはあいにくの雨。このあと,帰るまでほとんど雨が降っていた。マカオフェリーターミナルから,地下鉄で他の友人たちとの待ち合わせ場所に向かう。佐敦(ジョーダン)のとあるベトナム料理屋。食事のあと,ネイザンロードをぶらぶら。香港返還の瞬間を迎える場所を探しに出る。
(左右とも:ネイザンロードの電飾看板)
(左:ネイザンロードにあった看板。 右:五星紅旗を掲げたカジュアルウェアショップ)
(左右とも:ネイザンロードの南端を歩く人々)
結局,7月1日の午前0時は九龍島のネイザンロード南端にある尖沙咀(Tsim Sha Tsui)にある香港太空館の脇で迎えた。本当はスターフェリー乗り場の方に行こうかと思ったのだが,あまりに人が多いため断念。うろうろしているうちに0時となった。カウントダウンはそこでは行われていなかったが,走行中の車が一斉にクラクションを鳴らしたため,0時だとわかった。友人の中には香港人もおり,将来が不安な様子。取って食われるわけではないが,漠然と恐ろしいようだ。
その後,ビヤホールへ行って,宴会。午前3時ごろまで飲んで,別の友人宅に宿泊。香港人の友人も交え,朝の6時までしゃべった。その後,昼の1時まで睡眠。
(左:午前0時を迎えた香港太空館前の道路 右:五星紅旗を掲げたミニバス)
昼の1時まで寝て,お腹が空いたので,友人らと共に九龍塘にあるとあるレストランに飲茶に出かける。香港人の紹介だけあっておいしかった。やはり,こういうのは地元民かつ食べ物の好きな人に案内してもらうのが一番。珠海の友人もいつもいいところに(値段は張らなくとも)連れていってくれる。
昼食の後,今度は啓徳空港近くの九龍城へ行く。ここは下町。東京の大田区羽田,大阪の豊中市蛍池西町・北町の感じ。小さな甘いもの屋さんで亀ゼリーを食べる。21ドル也。ただし,これは友人にごちそうになった。
(左:九龍城の街並み 右:セントラルの高架歩道にあったBNO旅券の取得を呼びかけるポスター)
その後,ミニバスと地下鉄を乗り継いでセントラルへ。香港返還記念の消印を押してくれるというので,中央郵便局へ急ぐ。せっかく午後6時までに出したのに,結局7月2日の普通の消印が押されて届いた。セントラルにある高架歩道にはフィリピン人のお手伝いさんたちがござをしいて,弁当を広げ,ピクニックのよう。実は,香港は返還をはさんだ5日間ほどが連休。そのため,住み込んでいる家を追い出されてきているのだ。
(左:高架歩道にござをしいてたむろするフィリピン人 右:デモの告示)
郵便を出したあとは,銅鑼湾へ。とある朝鮮料理屋で焼き肉を食べる。ただし,朝鮮料理とは名ばかりの中国風朝鮮料理。にんにくととうがらしのパンチがない。それにゴマ油の風味もあまりない。周りを見回すとほとんどが家族連れ。それに食べ放題のメニューが一番人気。うーん。これではしかたないなぁ。
(左:花火の光 右:路上の看板)
(ハードロックカフェのショーウィンドウ。五星紅旗と特別行政区の旗が見えるかな)
ハードロックカフェはこの日,特別メニュー。(というかダンスパーティー)何か食べようと思ったが果たせず。入場料がもったいないからおとなしく帰ることにする。中港城からミニバスで友人宅へ。バスを降りてからマフィンを買って帰った。結構いける。ジュースと共に21ドル。翌日は早いからと思ったが,友人が気を利かして買ってきてくれたマンゴータピオカジュースを飲んで(食べて)ぺちゃくちゃしゃべる。この夜は一晩中雷の音が鳴り,雨が降り続けた。日本に帰ってから,この雨のせいで香港は大変だったことがわかる。確かにあれだけふったら大変だろう。
朝8時10分発の飛行機に乗るために5時半起床。友人に見送られて豪雨の中タクシーに乗って啓徳空港へ。無事チェックインし,人のあまりいない空港内をうろうろ。暇だし腹も減ったのでマクドナルドへ。ソーセージマフィンを食べる。約8ドル。
その後,友人の友人カップルが同じ便で大阪へ観光旅行に行くというので待ち合わせ。一緒にエア・インディアで大阪着。少し遅れる。でも,エア・インディアの機内食はおいしい。キャセイよりもおいしいかも知れない。大韓航空なんか屁のかっぱ。(でも,大韓航空の名誉のために言っておくと,ビジネスクラスの食事は結構おいしい。特に太平洋線。)結局このカップルと一緒に,大阪・長居のユースホステルまで行く。
《作成者:三村光弘》 [mimura@leda.law.osaka-u.ac.jp]