2007年4月アーカイブ

自転車の増加

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2007年3月6〜15日、朝鮮を訪問した。
今回の訪朝で、気になったことの一つに、地方都市や農村で自転車が増えたことがあげられる。昨年の訪朝時の写真は南浦市郊外の農村地帯だったが、今回の写真は開城市内のもの。

kaesongbicycle.jpg

自転車は日本製の中古がほとんどなので、自転車だけではこの写真がどこの写真なのか見分けが付きにくい。最近の朝鮮の人々の服装、特に女性の服装はカラフルになってきているので、アパートの写真がなければ、この写真がどこの写真なのかよく分からないのではないかと思う。

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こちらの写真は、開城市南部で見かけた自転車の女性。今年の春の朝鮮での流行の髪型はおさげのよう。あちこちでこのスタイルを目にした。4月はじめに韓国に行ったが、韓国でも同じような髪型を目にした。

開城市内でインタビューしたところ、自転車の価格は約50ドルで、日本製の「ミヤタ」や「ブリヂストン」が人気銘柄とのこと。国営企業の基本給(ふつうはそれに各企業独自の賞与が加算されるので、稼働している製造業の工場やサービス業などではもっともらっているが)が実勢レートで米ドル換算すると1〜2ドルなのに、大人であればほぼ1人に1台ずつ行き渡っているとのことだった。日本の自転車というよりは、軽自動車並みの存在ではあるが、移動手段の統制が厳しかった朝鮮で、自由に移動できるのは社会的にもかなり大きな出来事ではないかと思う。

2007年3月6日〜15日、朝鮮を訪問した。

訪問中に大同江ビールを飲みに行ったことは先日紹介したが、実はリョンソンビールも飲みに行った。リョンソンビールのジョッキの写真は取り忘れてしまったので、その店で出ていたリョンソン生ビールの写真からまず紹介しよう。

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写真の中に、15°という表記があるが、これは原麦汁濃度を示すもので、アルコール分は4.5%と表示されている。でも、本当に原爆汁濃度が15°もあれば、普通はアルコール度数は6%を超えるはずなのに、なぜか4.5%。ビールの詳しい製法については詳しくないので、これは疑問のまま。もし、今度工場見学に行く機会があれば質問してみたいと思う。原材料は麦芽と白米、ホップ。

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こちらは黒ビール。濃厚な味と苦みがうまく合っている。麦芽のエキス分が感じられる。その割には甘くないから不思議。こちらは原麦汁濃度が16°で、アルコール度数は5%。こちらは原材料が麦芽とホップ。

リョンソンビールの生ビール(ジョッキ)は、大同江ビールより少し甘め。濃厚な味だけれども後口はすっきりしている。高麗航空やホテルで出る、一般のリョンソンビールは味が今ひとつだが、瓶ビールは瓶ビールでも、リョンソン生ビール(瓶)は結構いける。

平壌のビアホールで、こういったさまざまな種類のビールを置いてある店は、たいてい外貨払いの店だ。もちろん、実勢レート換算で内貨で払うこともできるが、庶民にはなかなか手が出ない。それでもビヤホールは夜になると結構にぎわっている。

その他、内貨で払えるビヤホールも街のあちこちにあり、時には順番待ちの行列ができていることもある。こちらの方も行ってみたいが、時間の関係などでまだ果たせていない。夏に行ったときには、ぜひ大同江ビール、リョンソンビール共に、平壌市民と一緒にビールを楽しんでみたいと思う。

大同江ビール

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2007年3月6日〜15日まで朝鮮を訪問した。

平壌で一押しのビールが「大同江ビール」。このビールは、オーストラリアの技術を導入し、2002年4月から生産を開始している、比較的新しいビールだ。比較的濃いめ(スタウト系)の龍城(リョンソン)ビールやポンハクビールよりもホップが効いていて飲み口が爽やかだ。

瓶ビールもあるが、市内には外貨、内貨両方のビヤホールがある。このビールは大同江ビール工場の前のソンファ大同江麦酒販売所(外貨)のもの。この店は郊外にあるため、裏庭で大豆を栽培している。そのため、夏には、取れたての大豆で枝豆を楽しむことができる。

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大同江ビールの登場以来、同じように生ビールを供給している龍城ビールも味が向上してきている。市内のビヤホールでリョンソンビールも飲んでみたが、瓶ビールとは異なり、すっきりした味に仕上がっている。雑味が少ないので、後味を求めるなら龍城ビールの方が口に合う人もいるかもしれない。

国産品の増加

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2007年3月6日〜15日、朝鮮を訪問した。
今回の訪朝で、目に付いたのが、食品類に国産(朝鮮産)品が増加していることだった。
上の写真は、高麗ホテルの売店で売られている菓子類だが、みな国産品だった。もちろん、国産品といっても、外国との合弁企業や外国から投資を受けている合作企業の製品も多い。隣の棚には、中国製の菓子類も置かれていた。以前は中国製と日本製(もっと前は日本製が多かった)が主だったのに比べると、国産品が増えていた。

koryo_okashi200703.jpg


一般の商店でも、国産の食品類が増えているようだ。ここに写っているのは、高麗ホテルの斜め前の簡易商店のものだが、国産の冷麺やラーメン、パンなどが売られていた。値段は自由価格なので、高めだった。まだ物が足りないので、国営商店で安く売られている物(配給)と、自由価格で売られている物の間には差があるのが現実だ。

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経済学者とのインタビューによると、朝鮮では平壌だけでなく、全国的に基礎食料品(味噌、醤油、コチュジャン、食用油など)の国産化を進めているとのことだった。ここ4〜5年ほどの間に、中国から朝鮮に入ってきた食料品は、値段は安い(でも朝鮮では中国での値段に比べて高く売られていた)が質の悪い物が多かったために、朝鮮の人々の間での評判はあまりよくない。毎日食べる食品だけに、安心して食べることができるものが求められているようだ。

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